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動物看護師物語Vol.5 片山愛菜さん【夢が無い…挫折・青春編】

今回取材したのは、浜松市のルナ動物病院で動物看護師一年目の片山愛菜さん。

挫折の経験や、社会人一年目の苦労、仕事を覚える工夫や成長を後押ししてくれた先輩達への想いを熱く語ってくれました。

社会人1年目の苦悩・成長編、高校を中退し、目標が分からなくなった挫折・青春編の2回に分けてお伝えしています!

第2回目は、高校を中退し、目標が分からなくなった挫折の経験。

動物看護師という仕事に出会い、仲間と過ごした専門学校での青春時代を聞いた、「夢が無い…挫折・青春篇!」です。

愛犬の存在が動物看護師との出会いのきっかけ!

 

名古屋の専門学校で一人暮らしをしながら動物看護を学んだ片山さん。

進学はどう決めたの?

実は、私は一浪しているんです。

高校を中退して、通信制高校に編入・卒業しました。

卒業時は、やりたい事が分からないままで、進学はしませんでした。

アルバイトをしながら過ごしていましたが、その年の10月ごろにそろそろ何かしないといけないと思い始めて。

そこから急に、自分のやりたい事を考え始めました。

大学の資料を取り寄せたり、オープンキャンパスにも行ったりしました。

でも何か違うな~と、悶々としていて。

何で動物看護師を??

ちょうど犬を飼い始めた時期だったので、大好きな動物に関わる仕事を探しました。

インターネットで「動物」「仕事」で検索。

その時に、動物看護師という仕事を知ったんです。

昔から医療分野に興味があったこともあって、動物看護の道に惹かれました。

そこからは一気に行動して、翌年、名古屋の専門学校に進学しました。

口にするのも嫌だった高校中退…そんな自分を変えたのは専門学校!

 

高校を辞めて通信制高校に編入する時は、悩んだ?

中学の時から、割と苦しい時期でした。

考え込んで、悩んでしまう傾向があったんです。

中学で生徒会長をやっていたのですが、部活との両立が上手くいかなかったり、イベントを企画して「楽しくなかった」と言われると、すごく悲しかったり…。

なかなか克服できないまま高校に進学して、高校でも何だか辛いままで…。

でも、「合わないなら違う道を選択してもいいんじゃないか」と思って。

家族も応援してくれたので、辞めて通信制高校へ行くことにしました。

以前は、学生時代の事は言うのも嫌だったけど、最近は区切りがついたというか。

高校を卒業したばかりの頃は、「今何しているの?」と聞かれるのがすごく辛かった。

専門学校に入学してからは、「私一浪してるよ」と自分から言えたし。

今は自分から、話せるようになりました。

今考えると、何でそんな事で悩んでいたんだろうと思えるようになりましたし。

頑張ったんだね!

専門学校時代はどう過ごしたの?

自分の中で一番頑張った、勉強したのは中学、高校より、専門学校です。

毎日、何かしら復習はしました。

復習して分らなかったことは、翌日先生に聞きに行ったりして。

先生たちもすごくいい人達ばかりだったから、頑張れました。

「こういうことか!」と分かると嬉しいし、テストで点を取れたのも嬉しかったし。

専門学校がすごく楽しくて!

「友達に会える!」と思って通えたところも、楽しかったです。

挫折の経験をして、良かった事や役に立っている事はある?

最近、動物病院で働く専門学校の友人から悩みを聴く事がありました。

職場によって方針や人間関係も違うから、「もっと頑張りなよ」とか、簡単には言えない。

何て言ってあげたらいいんだろう、と考える事もある。

でも、すごく苦しくて、悩んでいるのが伝わってくるんです。

自分も挫折した事があるから、気持ちも分るなと思って。

だから、悩んでいる人の気持ちを否定はしたくない。

共感しつつ、前向きな気持ちになれるように意識しています。

そういう時は、自分の経験も良かったな、役に立ったかな。と思います。

生きるのが辛かった…目標も目的もない日々からの脱却!

目標となる先輩たちの刺激を受けて‼

 

実際、動物看護師になっての毎日はどんな日々?

毎日毎日、寝て起きてバイトしての繰り返しをしていた時期は、何の為に生きているんだろうって苦しかったです。

今も毎日やっている事は同じだけど、今は目的がある!

辛い事もあるけど、毎日が違う毎日で、一日一日頑張ろうと思える。

病院で一日ごとに覚える事も違うし、できるようになる事も増える。

それが楽しいんです。

怒られてすごく悲しい時もあるけど、できるようになって仕事を任されると、それが楽しくて、また次の日も頑張れるな!と思える。

でも、仕事が楽しいと思えるようになってきたのは、正直、最近です。

最初はやっぱりきつくて。

今日も仕事かぁ…

怒られるかなぁ…

緊張するなぁ…と憂鬱だった時もあります。(笑)

それでも、頑張ろうと思えるのは、周りに目標の先輩たちがいるからだと思います。

ルナの先輩はどの人を見ても、「こうなりたい!!」と思えるすごい人ばかりなんです。

それが刺激なんです。

例えば、猫の知識がすごい先輩がいて、頼ってばかりでは駄目だけど、聴けば絶対教えてくれる。

リーダーとして皆を支えて、引っ張ってくれる先輩、フードの知識がすごい先輩、飼い主さんとのコミュニケーションがすごい先輩、ベテランで、「今のもいいけど、こうしたらもっといいよね~」と教えてくれる先輩も。

トリマーさんたちも、率先して手伝ってくれて、優しくて何でも聞きやすい。

目標となる先輩達から、日々刺激を受けているんですね!

将来はどんな動物看護師になりたい?

この仕事を長く続けて、先輩達のように、何でもできるようになりたいですね。

そしてルナ動物病院の事は何でも聞いてと、自信を持って言えるようになりたいです。

 

2回にわたってお届けした、片山愛菜さんの動物看護師物語。

やっぱり看護って、人生があらわれる仕事ですね。

そして、院長先生や先輩達とのかかわりに、チーム医療の原点を感じたインタビューでした!

片山愛菜さんの勤務する、ルナ動物病院の情報はこちらから!!

© 2017 一般社団法人人と動物のしあわせな暮らし研究所

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