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Vol.4 神田彩華さん

今回ご紹介するのは、動物看護師歴10年の神田彩華さん。

動物園の飼育員希望から、動物看護師へ!

病院に伺うと、新しい文献を読んで情報収集している姿が印象的だった神田さん。

動物看護師として過ごした、山あり谷あり、笑ったり悩んだりの10年間をお話してくださいました!

 

動物の仕事は小学生の時からの夢!

動物看護師を知ったきっかけは?

実は動物看護師という仕事を知ったのは、専門学校に入学してからなんです。

でも、動物に関わる仕事は小学生の時から「絶対なりたい!」と思っていました。

小学生の時はイルカのトレーナー。

中学生の時はパンダ。

絶滅危惧種の保護活動をしたいと思っていた時もありました。

中学時代は富士サファリパークで職場体験をしたくらいです!

だから、やっぱり動物園とか飼育員という仕事に憧れていましたね。

高校卒業時は、猛獣の飼育員になりたくて、専門学校に進学しました。

子供の頃は、ペットを飼えない環境だったので、犬や猫を飼ったことはありませんでした。

こっそりと飼ったハムスターが唯一の飼育経験です。

動物と一緒に育ったとか、いつも動物がいたとか、自分にはそういう経験はありませんが、なぜか動物は大好きでした。

もう、いつから好きとか、分らないくらいです!

 

日進月歩の業界で専門家として成長したい!

その気持ち、わかります‼

私も動物を飼えない環境でしたが、動物大好きでした!

飼育経験が無いと、動物看護師にはなれないと思っている方もいるようですが、そんなことはありませんよね。

でも、飼育員希望から、動物看護師に転向したのはなぜ?

専門学校の授業で、病気や看護の授業がおもしろかった事も理由の一つです。

後は、動物園に就職しても、チケット売り場やレストランの担当になって、動物の飼育に関われない可能性があるという現実を知ったからです。

私は就職してからも知識を増やして、専門家として成長したいし、せっかく専門学校に入ったんだから、そこで学んだ事を活かせる仕事に就きたいと思っていたんです。

冷めていると思われるかもしれませんが、そこは現実的に考えましたね。

その点、医療の分野は、日進月歩で目まぐるしいじゃないですか。

そういう場で自分が働いて、動物の医療も、人間の医療に追いつきたいと思って。

 

また動物病院で働きたい…資格に挑戦

卒業後は動物病院に就職。

やりがいを感じながらバリバリ働いていた時、追突事故に巻き込まれてしまい…

事故の後、手に力が入らず、しびれもあって、当時は仕事を辞めざるを得なかったです。

検体を落としてしまう事もあって…。

でもやっぱり、動物と関わっていたかった。

自分自身も猫を飼っているので、その子の事をしっかり分かりたいという気持ちもありました。

いつかは、また動物病院で働きたい…。

通院中もその想いで、今できる事をやろうと思って。

動物病院からは離れていましたが、専門学校卒業時には無かった、認定動物看護師の資格に挑戦したんです。

 

問題を解きまくった試験勉強

大変な経験をされたんですね。

学校も動物病院も離れた状況で、独学で資格取得に挑戦したんですか?

勉強のコツを教えてください!

私は購入した問題集を解きまくって勉強しました。

問題の傾向を知る為にも、最低でも1冊は過去問題や問題集をやっておくのはおススメですね。

私は一人で部屋にいると寝てしまうので、リビングで勉強しました。

問題集は発売と共に購入しましたが、最初はパラパラ見るだけ(笑)

受験料を振り込んでからは一気に本気になりました!

問題集は最低でも2回通り。

試験の2ヶ月前くらいからは、どんなに忙しい日でも最低30分は勉強。

試験の2.3日前には、問題を見て正解がすぐわかるようになっていました。

 

広告の裏が真黒になるまで書いて覚える

おー!すごいですね!!

暗記する時、見る派、読む派、書く派とあると思うんですが、神田さんは何派??

人によって違うと思いますが、私は書いて覚える派でした。

赤いシートを使って、解答を隠し、正解を書くんです。

それこそ、広告の裏に解答を書いて、真っ黒になるまでやりましたね。

書いて、体で覚えましたよ!

自分が書いたものを見返した時、「これ書いた!」という記憶の呼び戻しがあって、定着に繋がりました。

こんなこと考えて書いたな~とか、書いた紙の映像も記憶に残っていて、蘇ってくるんです。

 

ついていけないと焦る事もある

これから受験勉強をする方は、参考になるかもしれませんね!

知識欲旺盛な神田さんは、日頃からセミナーや勉強会にも積極的に参加しているそう。

今は、任せてもらえる仕事が多くなってきました。

それでも、ひとつできると次の課題が出てくるので、毎日飽きない‼

勉強したいと言えば、セミナーにも参加させてもらえる環境ですし、楽しいですよね。

最近は、勉強熱心な先生達や看護師仲間に触発されて、自分達でセミナー前に予習をしました。

でも正直、先生達と話しをしていて「やばい!自分ついていけない」と焦る事もあります。

世の中の知識全てを知っていなきゃいけないと思うと、当然無理がある。

だから、自分が分からないと思った時に、恥ずかしい想いもするけど、知ったかぶりしないで勉強する。

聞けば教えてくださる先生がいる事も、本当にありがたいです。 

 

健康なうちに来院して病気を防げる病院にしたい

動物看護師歴10年目を迎え、これからの目標や、やってみたい事は?

猫の来院数を増やしたいのは、常々思っていますね。

猫って、飼育されている頭数に対して、来院率が低いように思うんです。

悪くなってから来院されることも多くて。

飼い主さんも、体調の変化には気付いているのに、病気の兆候と気付いていない事が多いんです。

例えば、水をよく飲むという変化。

よく飲むことには気付いているのに、それは良い事と逆に捉えてしまう事もあって。

犬は狂犬病の注射や予防、トリミングで病院に来る機会が多いですよね。

病院に来れば、掲示物を見るだけでも情報が入ってきます。

そうなれば、病気にも気づきやすくなります。

健康なうちに、猫の飼い主さんにも来院してもらえるように、工夫したいんです。

連れてくるのが、大変というのも、猫の課題ですよね。

私も猫の飼い主なので、すごく分かるんです。

例えば、爪切りだけでもいい。

少しずつ動物病院に慣れてもらって、ストレス無く来院してもらえたらと思っています!

 

私は今こそ学校に戻りたい!

これから動物看護師を目指す方にメッセージをお願いします!

学生時代は、たくさん遊んで、たくさん勉強して欲しいですね。

仕事が始まると、学生のようには遊びも勉強もできないのが現実。

私は働き始めて10年経ちますが、今こそ学校に戻って基礎をしっかり勉強したいと思う。

「基礎を大切にしなよ」って思いますね。

動物病院で働くうえでは、決して甘い仕事ではないので、覚悟は必要ですよね。

インターンシップで現場をしっかり見て、色々経験して欲しいです。

うちの病院は、インターンシップ大歓迎なので、ぜひ一緒に経験して欲しいですね。

 

動物病院の未来についても語ってくれた、神田さん。

基礎という土台の大切さを実感しつつ、学び続ける姿勢に頭が下がります‼

こんな先輩と働いてみたい!話をしてみたい!という方は、ぜひインターンシップで♡

神田さんの働く、片浜どうぶつ病院の情報はこちら

© 2017 一般社団法人人と動物のしあわせな暮らし研究所

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