Vol.3内山和美さん《出産・開業編》
- Risa Inaba
- 2018年7月26日
- 読了時間: 5分
今回ご紹介する動物看護師さんは、看護師歴17年のベテラン!
そして、動物看護師という資格を活かして、動物病院、動物看護教員、そして自宅で介護もOKのペットホテルを開業と、様々な仕事を経験されている方です。
そしてなんと!
取材時はおなかにいたベイビーが、昨日誕生~♡♡♡
おめでとうございます(*´▽`*)
3姉妹の母となった内山さん。

そんな内山和美さんの《独立・開業編》インタビュー。
今回は、育児と仕事の両立の仕方について、お話を伺えました!
子育てしながら動物看護師としての私にできる事は??
そして、本当に好きな事、やりたい事をやりたい!
現在は、ドッグトレーナーのご主人と共に、
自宅でペットホテル・介護の『オハナハウス』を経営。
独立すると決めたきっかけは?
ドッグトレーナーの主人が、
出会った当初から「将来は独立する」と話していたから、
独立は自然な流れでしたね。
でも、当時は第二子を妊娠中で、これから2人の子供を抱えて家族4人。
正直、独立には不安もありました。
だから、一時は動物関係ではない仕事に就く事も考えて…。
でもやっぱり好きな事、やりたい事を続けた方がいいと考えて、独立を決意したんです。
2人目の子を妊娠した時、子供をみながら、
「自宅で何かできないかな?」と考えていたことも、独立の後押しになりました。

いずれ第一線に戻る為に、今は「積んでおく時」
ご主人の独立に合わせて、妊娠8ヶ月でお店をはじめたそうですが、
第二子出産で、仕事への想いにも変化があったそう。
私の場合、「子育てしながらバリバリ働きたい」、
長女が生まれる時はそう思っていました。
でも、次女を育てている今は、
子どもが成長して自分の手を離れた時に、
「またバリバリ働ける」という考え方も持っています。
特に、次女を育てている今は、その考えが強くなったと思いますよ。
細くても、長く、この業界で働きたい!
今はその時の為に、何かスキルを積んでおきたいと考えています。
例えば、去年ドッグマッサージも習いに行ったんですが、
実際、今は仕事に活かせていない状況です。
こどもを言い訳にしちゃいけないと思いますが、
やっぱりできないという制約があるのも現実です…。
だから、今すぐ全てをやろうとしないで、
子どもが手を離れた時に、しっかりできるように、
今はできる事を少しずつやって、
こつこつ積んでおくことが大事だと思っています。
動物病院にしても、昔動物病院で働いていましたと言う経験だけよりも、
「こんなことやっていました」っていう自分の売りがあった方がいいかなって思いますよ。
パートでも雇ってくれる病院も増えていますからね。
育児の時間は「自分の将来への投資」と考えてみる
出産・育児をしながら、自分がスキルアップできる事を模索しているんですね。
実は、私の姉が人の看護師なんです。
人の看護師は働き口がたくさんあって、
姉も出産や子育て等、生活スタイルに合わせて職場を変えつつ、
看護師の仕事を続けています。
それって、看護師っていう資格の強さを感じますよね。
でも、それだけでは無くて、
姉は出産で仕事を休んでいる間に、
スキルアップの資格を取得していたんです。
だから、私たちも、動物看護師の今に満足しないで、
将来につながる資格を取っていくのは大事だと思います。
こんな自分でごめん…人生で久しぶりのスランプ
うーん、全てが上手くいっているような!
うらやましい‼
でも、ここ最近はスランプに悩んでいたとか…。
実は、3人目の妊娠が分かって体調が悪くなった時、
精神的にも参ってしまった時期があって。
自分の精神状態が良くないのを、長女が察知して、
進んで妹の面倒を見たり、手伝いをしたり…
気を遣わせているなって思いました。
なのに、イライラを消せない自分がいて。
きつくあたってしまったり…。
こんな自分で、本当にごめんねって思っていました。
人生で久しぶりのスランプ。
ここ数年で、一番きつかったです…。
その長女と、生まれたばかりの赤ちゃんのツーショット(⋈◍>◡<◍)。✧♡
この年齢で、犬の点眼はプロ並み!という、優しいお姉さんです!

頼ってくれる動物と飼い主さん
そして家族に支えられて!
スランプ脱出のきっかけは?
でもなんだかんだ言って、続けていけるのは、
自分を必要として頼ってくれる人がいるからです。
大変な子を預かる事になっても、
やっぱり“かわいい”て思ってしまうんです。笑
それに、卒業生の頑張っている姿、
動物達が病気と闘っている姿、
それを見ると、やっぱり励みになります。
「自分のペースでやったら」と、
主人にも言ってもらったことも大きかったですね。
気持ちが切り替わっていきました。
飼い主さんを見る事!
動物看護師は対「人」の仕事
これから動物看護師を目指す方に、伝えたい事は?
動物看護師という仕事に、自信を持って働いていって欲しいですね。
資格の面では、はやく人の看護師のように国家資格になって、
認められる仕事になりたいって思っています。
それに、働いている以上、
一定の知識や技術を持っているのは当たり前と思われています。
だから自分に知識や技術が足りないと思ったら、
補おうという努力も必要だと思います。
でも、資格云々では無くて、
助けを求める患者さんの気持ちを、何より大事にしてほしいと思うんです。
飼い主さんからすれば、
動物看護師という資格の有無よりも、
本質的に動物を大事にしてくれる人かどうか。

飼い主さんが、動物病院に行って、
獣医さんのお話を聴いて、治療して、
最後に会計をするとき、
動物看護師は、飼い主さんの表情をちゃんと読み取って欲しい。
不安そうじゃないか?
安心できているのか?
って見てあげて欲しい。
動物病院では当たり前の事でも、
飼い主さんからすると、「え?」と疑問に思うこともあるんです。
動物ばかりを見るんじゃなくて、ちゃんと飼い主さんも見る。
動物が元気になって、
本当に飼い主さんは満足しているのかを見て欲しい。
対「人」の仕事ですね、この仕事は!
だから、動物を見れるのは大前提。
そのうえで、飼い主という「人」を見れる動物看護師さんになって欲しいなって、思います。
みんな、一緒に頑張ろう!!
動物看護師という資格と経験を活かして、
様々な仕事に挑戦し続けている内山さん。
今は子育てをしながら、再びバリバリ働くときに備えて、
自分を磨き続けているんですね。
最近は、ご主人と新しい夢を語り合う事も増えているそうで、ますます楽しみです!
そして、昨日誕生した5人目の家族と共に、
母としても動物看護師としても、刺激的な毎日になりそうですね(≧◇≦)
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