Vol.3内山和美さん《妊娠・出産編》
- Risa Inaba
- 2018年6月21日
- 読了時間: 5分
今回ご紹介する動物看護師さんは、看護師歴17年のベテラン!
そして、動物看護師という資格を活かして、
動物病院、動物看護教員、
そして自宅で介護もOKのペットホテルを開業と、
様々な仕事を経験されている内山和美さん。
現在、2児の母として子育ての真最中。
第三子の出産を7月に控え、インタビューに応えてくれました。
なんといっても17年のご経験‼
《妊娠・出産編》と《独立・開業編》の2回に分けてお伝えしますよ~。
今回の《妊娠・出産編》は、
動物看護師との出会い、
育児によって仕事を離れる葛藤について、
リアルなお話を伺えました!

動物看護師歴は、何年目?
歳がばれるけど(笑)
19歳の時に就職して17年目ですね。
あっという間でしたね~
元々は数学教師になりたかった
17年前は、今よりもっと動物看護師という仕事は知られていなかった。
その時代に、この仕事に就こうと思ったきっかけは?
高校3年生の時に、うちの猫を連れて動物病院に行ったんです。
その時に、動物看護師という仕事をはじめて知りました。
高校3年生の夏でしたね。
動物病院に行ったら、看護師さんがいて、獣医さんじゃないって言うんです。
「動物看護師だ」って。
そこで初めて、動物看護師っていう仕事を知って。
実は、私はもともと数学の教師になりたかったんです。
動物は嫌いじゃなかったけど、それを仕事にするとは考えていませんでした。
でも、よく考えると生まれた時から、我が家には絶えず猫がいましたね。
一瞬で憧れた動物看護師!
数学教師から動物看護師へ、一気に方向転換!
動物看護師の何に魅力を感じたのでしょうか?
見ていて、かっこいい!と思って。
一瞬で憧れたというか。
そもそも、動物病院って、獣医さんしか働いてないと思っていたので、
獣医じゃなくても動物の医療に関われるんだって知って。
高3の夏までは、その仕事も知らなかったし、
動物病院に行ったことさえ無かったかもしれません。
でも、その仕事を知って面白そうと思って、
「動物看護師になるにはどうしたらいいですか?」と、その方に聞いたんです。
わたしより10歳くらい年上の方でした。
その方は専門教育を受けていませんでしたが、
「今は、動物看護師の学校が増えてきたから、
学校に行った方が就職にも有利だと思うよ」と教えてくれて。
早く働きたくて、1年コースの学校を選んで、進学しました。
インターンもその病院に行って、
ちょうど求人があってその動物病院に就職しました!
教えてくれた人の病院に入って、先輩として一緒に働いてくれたんです。
この写真は、学生時代のインターンシップです。

転職!
やりたい事を贅沢にやっている実感が!
一瞬で動物看護師に憧れ、その道にすすんだ内山さん。
でも、新しいきっかけが巡ってきて…専門学校の教員に!
それで、4年くらい働いたときに、
別の世界を見てみたいという気持ちが湧いてきました。
動物関係の仕事を探していたら、
浜松のルネサンス・ペット・アカデミーが開校直前で募集があったんです。
これなら、動物の仕事もできて、
もともとの夢だった教えるという仕事もできると考えました。
「おもしろそう‼」と思って応募したのが、専門学校の教員になったきっかけです。
教員時代は、やりたい事を贅沢にやっているなって、思いました。
まさか、そこで主人に出会うとは思っていませんでしたが‼ (笑)
大好きな仕事から離れ、社会から取り残された…
動物看護と教える仕事を両立できる、看護教員の仕事に邁進。
ご主人との出会いで、結婚・妊娠。
大好きな仕事との狭間で、悩みや葛藤はありましたか?
もしも結婚してなかったら、教員の仕事を続けていたと思います(笑)
だから、結婚・妊娠しても仕事はしたいと考えていました。
でも、やはり一時的には仕事を離れざるを得なくて。
だから、産後しばらくして、社会から離れたなって…。
取り残されたような気持ちが湧いてきて…。
それに耐えられなくて、
社会に出たいという気持ちが強くなっていきましたね。
パートでもいいから、
何かしら外に出たいと思っていました。
精神面の充実で、こどもとの良い距離感が!
最初の出産時は、
とにかく職場復帰したいという気持ちが強かった内山さん。
こどもを保育園に預け、パートタイムで教員に復帰。
わたしと内山さんが出会ったのは、ちょうどこのタイミングでしたね。
働き出すと、確かに大変なんです!
仕事して、保育園に迎えに行って、食事の支度して、食べさせて。
仕事を持ち帰っちゃった時は最悪でした…。
それでも、家に子供と二人で悶々としていた時より
精神的には楽になりました。
仕事が嫌で辞めたわけじゃなくて、
仕事が大好きだったけど、結婚・出産を機に辞めたので。
体力的にはきついけど、精神的には充実したんです。
こどもとの距離感も、いい意味でとれましたね。
昼間ずっと一緒にいる訳じゃないから、
夜一緒に過ごす時間が、いい時間になりました。

仕事と育児のバランスは人それぞれ!
正解はない!!
なるほど!一定の距離感が、良い方に影響したんですね。
今でも卒業生たちに慕われる内山さん
最近も卒業生が訪ねてきたそうで…。
ある卒業生も出産を機に仕事を辞めたそうです。
彼女は、幼稚園までは子供と一緒に、
じっくり過ごしたいと話していました。
私は仕事に戻りたい意識が強かったけど、
このバランスは、人それぞれだと思うんです。
何が正しいとかじゃなくて、人によって違う。
今は、働き方も増えているから、
仕事を続けたいと思う人が、
こどもを理由に仕事を辞めなくても、
続けられる仕事はあると思います。
でも、それには、やっぱり家族の理解や協力が必要です。
女性が仕事を続けたいと思っても、
家族の理解が無くて、上手くいかない事もありますから。
写真は病院時代に可愛がっていた供血犬。
沢山の思い出があります☺️

仕事と育児の両立には、様々な考え方がある。
ご家族の理解・協力も大事なんですね!
さて、今回はロングインタビュー。
次回は、独立・開業編です。
動物看護師として、新たなステージに立つ決意をした
内山さんのインタビューをお楽しみに!
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